この記事の要点: 株式会社エマルションフローテクノロジーズは、環境省の「PFOS等の濃度低減のための対策技術の実証事業」において、独自の溶媒抽出技術「エマルションフロー」を用いた実証試験を完了しました。産業廃棄物処分場の実排水を対象とした試験において、対象物質の除去率99.9%以上、および2400倍の濃縮度を達成し、その成果が環境省の「PFOS等の濃度低減のための対策技術集」に掲載されました。
発表内容のポイント
- 独自の溶媒抽出技術により、実排水からPFAS除去率99.9%以上を達成
- 対象物質を2400倍に濃縮し、後段の光分解処理効率を約27倍に向上
- 環境省の「PFOS等の濃度低減のための対策技術集」に水処理技術として掲載
発表の背景
PFAS(PFOSやPFOAなど)は、優れた撥水性や耐熱性から半導体製造や化学分野で広く使われてきましたが、環境残留性や健康への影響から規制が強化されています。2026年4月からは水道法上の水質基準項目となるなど、排出事業者には従来以上の対応が求められています。こうした背景から、環境省は効果的な濃度低減技術の知見を充実させるため、実証事業を実施しました。
何が発表されたのか
実証試験では、廃棄物由来の有機酸成分が多量に含まれる処分場の浸出水を対象に、エマルションフロー技術を用いてPFASを濃縮回収しました。さらに、ウシオ電機の光分解技術との連携検証も実施。同技術で高濃度に濃縮した液を対象とすることで、原水と比較して光分解効率が約27倍向上することを確認しました。これにより、排水からの回収だけでなく、その後の無害化処理プロセス全体の効率化に目処が立ちました。
製造業・生産管理への見方
半導体工場や化学工場、フッ素化学品製造工場など、製造プロセスの過程でPFAS含有排水が発生する現場にとって、排水処理コストの削減と環境規制対応は急務の課題です。今回の技術は、夾雑物が多い実排水に対しても安定して機能し、大幅な濃縮によって後段の分解処理負荷を低減できる点が特徴です。規制強化に伴う設備投資や運用コストの最適化を検討する生産管理・環境管理担当者にとって、有力な選択肢となる可能性があります。
現場で確認したいポイント
- 自社工場から排出される排水の成分やPFAS濃度に対して、同技術が適用可能か
- 既存の排水処理設備への導入プロセスや、必要となる設置スペース
- 濃縮後の光分解処理を含めた、一貫処理プロセスの導入コストと運用費用
確認しておきたい点
本実証は産業廃棄物処分場の浸出水を対象に行われたものであり、個別の化学工場や半導体工場の排水組成に応じた処理性能や導入コストについては、個別での検証や問い合わせが必要です。
関連リンク
- 発表企業サイト:株式会社エマルションフローテクノロジーズの公式サイト
- 関連ページ:エマルションフローテクノロジーズの技術・問い合わせ窓口
- 発表企業のPR TIMESページ
出典情報
| 出典 | PR TIMES |
|---|---|
| 発表企業 | 株式会社エマルションフローテクノロジーズ |
| 発表日時 | 2026-07-02 10:13:10 |
| 元記事 | PR TIMESで読む |