この記事の要点: 特注部品の受託製造を手掛ける湯本電機株式会社は、新型3Dプリンター「BAMBU LAB H2D PRO」を導入した。従来機と比較して造形スピードが約1.5倍に向上したほか、造形後の洗浄や乾燥といった工程を省略できる仕様となっており、試作・開発段階における部品調達のリードタイムを大幅に短縮。即日納品や短納期を求める製造業のニーズへの対応力を強化する。
発表内容のポイント
- 従来機と比較して造形速度が約1.5倍に向上し、サンプル製作を高速化
- 手作業でサポート材を分離でき、溶液による洗浄や乾燥工程が不要に
- FDM方式で最大290×320×325mmのサイズ、ABSやPLAに対応
発表の背景
日本のものづくり現場では、製品の試作・開発プロセスにおいて、スピードと品質を両立させることが強く求められている。特に設計・開発の初期段階では「一刻も早く実物の形状を確認したい」という要望が多く、これに応えるためには、造形そのものの高速化だけでなく、造形後に発生する仕上げ処理などの付随作業をいかに効率化できるかが課題となっていた。
何が発表されたのか
今回導入された「BAMBU LAB H2D PRO」は、熱溶解積層(FDM)方式を採用した3Dプリンターである。最大造形サイズは290×320×325mmで、ABSやPLAといった主要な樹脂材料に対応する。最大の特長は、モデル材とサポート材を手作業で容易に分離できる点にある。これにより、従来の3Dプリントで一般的だった、溶液を用いたサポート材の除去や、その後の洗浄・乾燥といった一連の後工程が不要となり、造形完了から即時の納品や形状確認が可能となった。
製造業・生産管理への見方
試作・開発のリードタイム短縮は、製品の市場投入サイクルを早めるための重要な要素である。今回の設備導入により、設計変更に伴う試作のやり直しや、複数パターンの形状比較をより迅速に行える環境が整う。特に、切削加工や5軸加工などの金属・樹脂加工を委託する前段階の簡易検証において、後工程が不要な3Dプリンターによる即日対応は、設計・開発部門の業務効率化に大きく寄与する。多品種小ロットの特注部品調達における新たな選択肢となるだろう。
現場で確認したいポイント
- 自社が試作したい部品のサイズが、最大対応サイズ(290×320×325mm)に収まるか
- ABSやPLA以外の樹脂材料について、今後の対応予定や個別相談の可否
- 既存の切削加工や特注部品受託サービスと組み合わせた、最適な工法の提案が受けられるか
確認しておきたい点
造形速度の「約1.5倍」という数値は、製作する部品の形状や複雑さによって変動する場合がある。また、対応材質は現時点でABSとPLAに限定されており、その他の材料については今後の拡大予定となっているため、特殊な物性が求められる試作の際は事前の確認が必要である。
関連リンク
- 湯本電機株式会社 コーポレートサイト:発表企業である湯本電機の会社概要や事業内容を紹介。
- YUMO PARTS(ユモパーツ):設計・開発者向けの部品加工支援サービスサイト。
- 湯本電機 PR TIMES プレスリリース一覧:湯本電機の過去のプレスリリースや企業情報の一覧。
出典情報
| 出典 | PR TIMES |
|---|---|
| 発表企業 | 湯本電機株式会社 |
| 発表日時 | 2026-06-30 09:10:01 |
| 元記事 | PR TIMESで読む |