この記事の要点: Agro Ludens株式会社は、中部電力株式会社および株式会社楪園芸と連携し、福島県大熊町の農地においてバイオ燃料製造に向けた実証に着手しました。同社が持つ、米を糖質とタンパク質に分離して糖質を液化する技術や、タンパク質を麹菌で発酵させて米由来マイコプロテインを生産する技術を活用し、資源を最大限に活かす製造プロセスの検証を進めます。
発表内容のポイント
- 大熊町の10ヘクタールの農地で栽培した米をバイオ燃料の原料となる糖液に加工
- 米のタンパク質部分を代替タンパク質素材「米由来マイコプロテイン」等へ有効活用
- 節水型乾田直播水稲栽培による省力化・節水型の稲作農法と連携したプロセス検証
発表の背景
Agro Ludensは米を中心としたバイオエコノミーの発展を目指すスタートアップです。一方、中部電力は低環境負荷米の栽培等の新規事業を推進し、楪園芸は保全管理農地での新規需要米の栽培を行っています。持続可能な農業や脱炭素社会の実現に向け、3社の技術やノウハウを組み合わせることで、バイオ燃料製造プロセスの確立を目指すこととなりました。
何が発表されたのか
本実証では、福島県大熊町の10ヘクタールの農地において、必要最小限の水で栽培する「節水型乾田直播水稲栽培」により米を栽培します。収穫された米は、Agro Ludensの那須工場(栃木県大田原市)へ運ばれ、同社の独自技術を用いてバイオ燃料の原料となる糖液に加工されます。さらに、加工の過程で生じる米のタンパク質についても、麹菌で発酵させることでひき肉のような食感を持つ代替タンパク質素材「米由来マイコプロテイン」などへ活用し、廃棄物の少ない製造プロセスを検証します。
製造業・生産管理への見方
製造業や生産管理の視点からは、地域農業と連携したバイオマス原料の調達から、工場での分離・発酵加工にいたる一連のサプライチェーン構築モデルとして注目されます。特に、原料となる米の栽培段階での省力化(乾田直播)と、工場内での独自特許技術(米の糖質・タンパク質分離技術)を組み合わせることで、製造プロセスの効率化と資源の完全循環(ゼロエミッション化)を両立させる試みは、今後のバイオものづくりや地域循環型工場のあり方に示唆を与えます。
現場で確認したいポイント
- 那須工場における糖液およびマイコプロテインの製造ラインの処理能力や生産効率
- 節水型栽培による米の収穫量や品質の安定性と、工場への原料供給の安定性
- バイオ燃料原料としての糖液の品質基準や、代替タンパク質の市場展開の見通し
確認しておきたい点
本実証におけるバイオ燃料製造プロセスの具体的な検証期間や、将来的な商業生産への移行時期、生産規模などの詳細なロードマップについては、プレスリリース内に記載がありません。
関連リンク
- Agro Ludens株式会社 公式サイト:発表企業のコーポレートサイトです。
- 発表企業のPR TIMESページ
出典情報
| 出典 | PR TIMES |
|---|---|
| 発表企業 | Agro Ludens株式会社 |
| 発表日時 | 2026-06-29 14:38:40 |
| 元記事 | PR TIMESで読む |