この記事の要点: 東都興業株式会社は、露地果樹園における気象リスク対策と作業負担軽減を目的とした新製品、露地果樹向けスマート防災網システム「ロジシェード」の試験販売を2025年1月より開始します。本システムは、りんごやなし、ももなどの露地果樹園に設置する防災網を、タイマーや気象条件に応じて自動開閉する仕組みです。果実の日焼けや高温障害、降ひょうなどのリスクを軽減し、高所でのネット展張・開閉作業の省力化に貢献します。
発表内容のポイント
- 防災網の自動開閉と越冬収納構造により、高所作業を伴う現場の負担と危険を軽減
- タイマー制御による効率管理に加え、将来的には気象情報APIと連携した自動制御を目指す
- 青森県産業技術センターりんご研究所など、官民一体の共同研究体制で開発を推進
発表の背景
近年、夏季の高温化や突発的な気象災害により、露地果樹栽培では品質低下や収量ロスへの対策が急務となっています。しかし、防災網や遮光資材の展張・収納は高所での手作業が必要で、生産者の大きな負担でした。また、地方の労働人口減少が進む中、果樹栽培における機械化・省力化やスマート農業の導入が喫緊の課題となっています。こうした背景から、施設園芸分野で培った開閉・制御技術を露地果樹に応用する形で開発されました。
何が発表されたのか
「ロジシェード」は、必要なタイミングで防災網を自動的に展張・収納できる多目的防災網システムです。従来の単一目的の資材とは異なり、気象条件や栽培状況に応じて柔軟に運用できます。シーズン後の降雪時期には、防災網を取り外すことなく収納できる構造を採用しており、保守管理の手間を大幅に削減します。さらに、園地の棚構造や栽培方式に応じた設置ができるよう、現地の条件に合わせた提案が行われます。
製造業・生産管理への見方
製造業や生産管理の視点からは、これまで自動化が困難とされていた「露地(屋外環境)」における環境制御と作業プロセスの自動化・標準化の事例として注目されます。天候という不確定要素に対して、タイマー制御や将来的な気象データAPIとの連携による「予測制御」を導入することで、農産物という製品の品質安定化(不良品率の低減)と、高所作業における安全管理(労働災害防止)を同時に実現しています。一次産業のスマート化は、資材メーカーや制御システム開発企業にとっても新たな市場開拓のモデルケースとなります。
現場で確認したいポイント
- 自社の園地構造や栽培方式に対して、システムがどのように適合し設置できるか
- 試験販売を通じて検証される、実際の作業削減効果や導入の経済合理性
- 将来的な各種センサーや気象データ連動、太陽電池モジュール導入などの拡張性
確認しておきたい点
本製品は2025年1月からの「試験販売」段階であり、正式販売に向けたコスト適正化や、各種センサー・気象データとの連動制御、太陽電池による電源確保などは今後の検証・開発事項となっています。
関連リンク
- 東都興業株式会社 コーポレートサイト:発表企業の公式サイトです。
- 発表企業のPR TIMESページ
出典情報
| 出典 | PR TIMES |
|---|---|
| 発表企業 | 東都興業株式会社 |
| 発表日時 | 2026-06-24 10:30:17 |
| 元記事 | PR TIMESで読む |