ニュース

藤枝市とソフトバンク、国産生成AIを用いた窓口業務の実証実験を開始へ

静岡県藤枝市とソフトバンクが、国産LLM「Sarashina」を活用した行政事務の効率化とサービス向上に関する共同実証実験の協定を締結。専門性の高い業務での有用性を検証します。

生産現場のシステムNAVI編集部
藤枝市とソフトバンク、国産生成AIを用いた窓口業務の実証実験を開始へ

この記事の要点: 静岡県藤枝市は、ソフトバンク株式会社と共同で「地方自治体の窓口における信頼できるAI の開発実証事業」を実施するため、プロジェクト協定を締結します。本事業は総務省の「公共分野における信頼できるAI の開発・導入の促進のための開発実証事業」に採択されたもので、SB Intuitionsが提供する国産大規模言語モデル(LLM)「Sarashina(さらしな)」を活用し、2026年9月より実証実験を開始する予定です。

発表内容のポイント

  • 総務省の信頼できるAI開発実証事業に採択され、ソフトバンクと共同で実施
  • 国産LLM「Sarashina」を活用し、専門性の高い行政窓口業務の迅速化を検証
  • 経験の浅い職員でも適切な対応を可能にするため、マニュアルや法律をAIに学習

発表の背景

藤枝市とソフトバンクは2016年に包括連携協定を締結し、ICTを活用したまちづくりを進めてきました。連携10年を契機とした新たな段階として、今回の国産生成AI開発・活用における共同実証に至りました。藤枝市では2023年度から業務効率化や市民サービス向上に向けて生成AIの活用を進めており、さらなるAI活用の加速と、専門性の高い行政事務における実用性の検証を目指しています。

何が発表されたのか

今回の実証実験は、藤枝市の市民課、地域包括ケア推進課、福祉政策課の3課を対象に実施されます。具体的には、戸籍申請や事業所指導、生活保護業務など、高い専門知識が求められる行政事務が対象です。入力された事案に対し、AIが学習したマニュアルや法律、制度に基づいて回答案を提示する環境を構築します。これにより、異動直後などの経験が浅い職員であっても適切な窓口対応が可能になり、確認時間の削減や、窓口対応の迅速化、サービス品質の均一化を図ります。

製造業・生産管理への見方

本件は自治体の窓口業務を対象とした実証実験ですが、そこで用いられるアプローチは製造業の生産現場や技術伝承における課題解決にも深く関連します。製造現場では、熟練技能者のノウハウや複雑な作業マニュアル、安全基準などの膨大なテキスト情報が存在し、若手への継承が課題となっています。国産LLMを用いて専門性の高い規則やマニュアルを学習させ、現場の問い合わせに対して即座に正確な回答案を提示する仕組みは、製造業における作業標準化やトラブル対応の迅速化、教育コストの削減に応用できるモデルケースとして注目されます。

現場で確認したいポイント

  • 専門知識やマニュアルを国産LLMに学習させる際の、データの整理方法と精度向上プロセス
  • 経験の浅い担当者がAIの提示する回答案を正しく判断し、実業務に適用するための運用ルール
  • 機密情報や専門性の高いデータを扱う際の、国産AIモデル選定におけるセキュリティ上のメリット

確認しておきたい点

本実証実験は自治体の行政事務(戸籍申請や福祉業務など)を対象としたものであり、製造業の設計・開発や生産ラインでの直接的な活用事例ではありません。また、実証実験は2026年9月に開始予定であり、具体的な業務削減効果やシステム構成の詳細については今後の検証結果を待つ必要があります。

関連リンク

出典情報

出典 PR TIMES
発表企業 藤枝市役所
発表日時 2026-06-23 17:19:29
元記事 PR TIMESで読む

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です