ニュース

シマファインプレス、医療機器事業へ本格参入

島精機グループのシマファインプレスが、脊椎内視鏡手術用システム「SYNCHA」の製造事業を譲受。精密加工技術を活かした医療分野への本格参入を発表しました。

生産現場のシステムNAVI編集部
シマファインプレス、医療機器事業へ本格参入

この記事の要点: 株式会社島精機製作所の100%子会社である株式会社シマファインプレスは、脊椎内視鏡手術用システム「SYNCHA(シンカ)」の主要構成品に関する製造事業を譲り受け、医療機器事業へ本格参入したことを発表しました。同社はこれまで横編機事業で培った精密加工技術を活かし、他産業へ部材を提供してきましたが、今回の事業譲受を機に医療分野を新たな成長戦略の柱に据え、グループの企業価値向上を目指します。

発表内容のポイント

  • 脊椎内視鏡手術用システム「SYNCHA」の主要構成品の製造事業を譲受
  • 精密プレスや5軸加工など、横編機製造で培った高度な精密加工技術を応用
  • 共創パートナーとの共同プロジェクトにより、改良品開発や事業拡大を推進

発表の背景

シマファインプレスは、精密プレス加工や金型製作、5軸加工などの高度なモノづくり技術を保有し、幅広い産業分野へ高品質な製品を提供してきました。近年は医療分野への技術応用を進めており、脊椎内視鏡手術の専門医との共同開発プロジェクトに参画。「SYNCHAレトラクターシステム」の開発・製造を手がけ、2024年には「Medtec大賞」を受賞するなど、技術力が高く評価された実績を背景に、本格的な事業参入を決定しました。

何が発表されたのか

今回の事業参入に伴い、同社は「SYNCHA」システムのメインデバイスである硬性手術用ランバースコープなどの製造事業を取得しました。同システムは日本の医療現場のニーズから生まれた脊椎内視鏡システムで、独自の操作機構や機能を備えています。今後は共創パートナーであるナカシマヘルスフォース株式会社およびニスコ株式会社とともに、製品の改良開発を含む共同プロジェクトを推進。整形外科領域や低侵襲手術関連分野を中心に、医療用鋼製器具の開発や共同研究を進める方針です。

製造業・生産管理への見方

本件は、日本の伝統的な精密機械製造技術を医療機器という高付加価値分野へ応用する「技術の社会実装」の好例です。同社は5軸マシニングセンター、ワイヤー放電加工機、PVDコーティング装置、三次元測定機などの高度な生産・測定設備を保有しており、これらの一貫生産体制と試作対応力を医療機器製造に直結させています。既存の製造業が持つ精密加工技術や品質管理ノウハウを活かし、異業種参入や新事業展開を図る上での先進的なプロセスモデルとして注目されます。

現場で確認したいポイント

  • 医療機器製造業の登録や第二種医療機器製造販売業の許可など、必要なライセンスの保有状況
  • 5軸加工やPVDコーティングなど、医療機器製造に求められる精密加工設備の構成
  • 医師や医療機器メーカーなど、外部パートナーとの共創による開発・試作体制の構築方法

確認しておきたい点

本事業への参入が2027年3月期の連結業績に与える影響は軽微と見込まれています。また、現時点で同社が医療機器製造販売業として販売している製品は「SYNCHAレトラクターシステム」のみであり、今後の新製品開発や共同研究の具体的なスケジュールは明示されていません。

関連リンク

出典情報

出典 PR TIMES
発表企業 株式会社シマファインプレス
発表日時 2026-06-23 11:00:43
元記事 PR TIMESで読む

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です